地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

ライドンキングに溢れるプロレス愛

 馬場康誌『ライドンキング』(月間『シリウス』連載中)という異世界ファンタジー漫画が面白くて最近ハマっている。自分が読んだのは単行本(現在4巻まで刊行)だが、随所にプロレスネタが仕込まれていて、読み直すたびにプロレスネタを見つけては喜んでいる。

 4巻に二人組のミノタウロスのウィンドスとボルトスが出てくるのだが、最後に崩落する洞窟の天井を支えるところなどは『北斗の拳』のフウガとライガを踏まえたネタでもあるだが、このミノタウロスの片方は鼻テープをしている。牛と鼻テープといえば名タッグコンビの天コジ(天山広吉(猛牛)と小島聡(鼻テープ))じゃないか!言っちゃうぞバカヤロー!よく見ると鼻テープをしてない方(ボルトス)の髪型も天山のそれだ。ご丁寧にも鼻テープの方(ウィンドス)が前側に位置して天コジカッターを決めている。(天コジは友情の神ティエンコジーというところにも使われている。)

 3巻から登場する3人の魔族が、「死の谷の牙エドゥ」(デスバレーボムの三田英津子から)、「死泉の魔女ミィナ」(下田美馬から)、「吹雪の銀閃リィナ」(北斗晶のメキシコでの覆面リングネームのレイナ・フブキから)で、プロレスの猛武闘賊(ラス・カチョーラス・オリエンタレス)じゃないですかこれは。

 大地の神ムトゥアーはすぐにグレート・ムタからだと気が付くが、太陽神マウナーが太陽ケア(マウナケア・モスマン)から来ているとかは、注意深く読まないと気が付きにくい。皇帝魔熊がベイダーベアなのは皇帝戦士ベイダーから来ているのは気が付きやすいが、魔狼(ガルム)の女帝に「ブル」とルビを振っているのは女帝ブル中野からなのはちょっと見逃しそう。

 絵も上手いし異世界ファンタジーとしても面白いのだが、本当にプロレスネタ満載で、プロレス好きにはネタ探しで受けること間違いないだろう。