地獄のハイウェイ

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憲法記念日に思う

今日は憲法記念日なので改憲・護憲双方の集会などがあったようだ。
自分自身は広義の改憲派なので、
護憲派の全部とは言わないがかなりの部分が
「9条を護れ」「9条を護るために改憲を許すな」的な言説にはうんざりする。
以前にも書いたことがあるが、

katsuya-440.hatenablog.com


護憲派憲法第2条の天皇世襲について本気で護る気なのだろうか?
今の憲法の制定時にそれに関わった人々の多くが
世襲天皇制の維持を重要と考えていたのは間違いのないところで
GHQ総司令官マッカーサーの3原則の1番目も世襲天皇制が明記されている。
"Emperor is at the head of the state.
His succession is dynastic.
(後略)"

http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/03/072/072tx.html
このマッカーサー3原則に戦力の不保持もあるのだが
それよりも先に天皇の地位に関する項目があるである。
当時の日本人の圧倒的多数も天皇制の維持を望んでいたため、
マッカーサー占領政策の遂行上、
天皇制の維持を重要視していたからだと思うが、
一方でそういう占領政策の観点から
戦力の不保持(第9条の由来)と同様に原則とされたとも言える。
それの条文に対する評価は色々あると思うが
第9条を護ろうという人たちには
同様の由来を持つ第2条を護ってもらわないとおかしいのではないかと思う。