地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

冷温って比較の問題だろうけど

原発の冷温停止って欺瞞的な言葉だと思う。 100℃未満の状態を維持できていることなんだそうだが、 要するに沸騰しない状態を維持できているってことじゃないか。 それなら草津温泉の源泉だって冷温かな? あるいは電気ポットで保温されている90℃の熱湯でも冷…

超光速ニュートリノの話題に寄せて-基本理論と近似

ミューニュートリノで超光速が観測されたとされるOPERA実験の話題は、読売新聞のような一般紙でも第一面を飾り、世間でも広く関心を持たれていることがよく判る。 2007年にも米フェルミ研のMINOS実験でも精度は劣るものの似たような報告があったそうなので、…

“God”と「神」について

先日、感想を書いた川崎謙「神と自然の科学史」もそうだが、キリスト教の“God”を「神」と訳すのは適切でないという話題がある。これに関しては、19世紀中国に来ていた宣教師の間で「上帝」という訳語候補もあり、「神」と「上帝」の間の用語論争があったとい…

ニュートリノが光速を超えた?

日欧国際共同研究OPERA実験で、 ミューニュートリノが超光速で飛んだことを確認したという 衝撃的なニュースが伝わってきた。 OPERAに参加している名古屋大学のプレスリリースも以下のサイトで見ることができる。 http://flab.phys.nagoya-u.ac.jp/2011/wp-c…

川崎謙「神と自然の科学史」感想

学術書ではないので、カルチャーセンターの講演くらいに思えば腹は立たないのであるが、帯の宣伝文句「「自然」と"nature"はどう違うか?比較科学論への招待」、に興味を惹かれて読んでみたものの杜撰な論証にがっかりした。 本書では、思考や世界観などは母…

近代西洋科学が誕生した頃

日本人が近代西洋科学の優秀性を認めたのは江戸時代の蘭学に始まると見て良いと思うが、蘭学の中で最も中心的な医学であったことは良く知られている。杉田玄白、前野良沢らがオランダの解剖学書を苦心して翻訳し、「解体新書」(1774)を出版したのは中学で…

安易に断言しないのが科学的態度

sivadさんが「低線量被曝による鼻血について考える」 http://d.hatena.ne.jp/sivad/20110906/p1 という興味深い記事を書いておられる。 低線量の放射線による鼻血というよりも 放射性降下物の粘膜への付着による鼻血の可能性については、 安易に否定すべきで…

化学は科学?

自分は理学部化学系学科の出身なので、 化学がどういうものかについては無知ではないつもりだ。 それで前々から気になっている疑問の一つが、 科学コミュニケーション業界などで見られる 「日本では科学と技術が区別されていない」 「科学(サイエンス)は何…