地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

2014-01-01から1年間の記事一覧

天笠惜しかった!

今日のボクシングのTV放送でリゴンドーvs.天笠を見た。 途中、天笠がダウンを奪った瞬間は 思わず「ヨッシャーーイケーー」と叫んだ。 結局12R開始前で止められてのTKO負けだったが P4Pで上位にランクするリゴンドー相手に 一方的な試合になるかと予想してい…

井上最速2階級制覇!

今日はTVでボクシングを見た。 八重樫は9/5のロマゴン戦からのインターバルが短過ぎて 調整不足だったのか残念な結果だったが、 井上尚弥が2RKOの快勝でWBO世界スーパーフライ級チャンピオンに戴冠。 プロデビュー8戦目の2階級制覇という快挙! これまでの井…

ガキの使いやあらへんで!

昨日、理研が発表したSTAP事件の調査報告を見ると http://www3.riken.jp/stap/j/c13document5.pdf 「オリジナルデータの提出を求めたが、提出されなかった。」 という記述が何か所か見られる。(p.22-23あたり) オリジナルデータがないために提出されなかっ…

需要曲線と供給曲線についての疑問

経済学の初歩として学ぶ需要曲線と供給曲線というのがあるが あれは縦軸が価格で需要とか供給の商品量が横軸になっているけれど 横軸の数値が変化した場合の縦軸の数値の変化を議論してるのではなくて 逆に縦軸の数値の変化に対する横軸の値の応答を議論して…

野依さん、まだ疑惑は残っとるがよぉ!

STAP事件で理研が検証実験とかいう茶番劇を終了したと発表。 http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20141219_1/ 保管されていたSTAP細胞なるものが由来の判然としない代物だという発表が出た時点で、 http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20140…

デスゴールではなくJ2ゴールか?

サッカーのJ2・J3入れ替え戦でカマタマーレ讃岐が勝ってJ2残留を決めたそうだ。 ジュビロの前田遼一が今年のシーズン初ゴールを決めたのが讃岐だったそうなので、 一部では「デスゴール」で讃岐が降格とか噂されていたが残留を決めたということ。 あれは降格…

消費税増税についての景気条項の削除に反対する

本日、安倍首相は衆議院を解散した。 景気条項に従って消費税増税を延期したのは 現在の景気を見る限り妥当な判断だと思うが、 安倍首相が解散後の記者会見などで 「今回のような景気判断による延期を可能とする景気判断条項は削除いたします。」 と述べてい…

衆議院の解散に強く反対する

昨日あたりから今月中に衆議院を解散して総選挙するかのような報道が続いている。しかしながら自分は解散総選挙に全く賛成できない。消費税の税率引き上げを見送るために総選挙が必要だろうか?前回の総選挙の前に自民・公明・民主の3党合意で増税法案を通し…

G型/L型大学論議に思う

冨山和彦という人が文科省の 「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議」とかいうところで 「極一部のTop Tier校・学部以外はL型大学と位置づけ、職業訓練校化」 をぶち上げたとかでネット上ではちょっとした騒ぎになっている…

「ただちに危険ではありません」でないことを願う

エボラ出血熱の流行がやばい状況になってきて 国内マスメディアの報道も増えてきている。 それでちょっと気になるのは感染経路に関する情報。 厚生労働省の一般向けのQ&Aでは 「エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排…

アギーレに脱帽

昨日はTVでサッカー日本vs.ブラジルを見た。 中立地のシンガポール開催ということだったが ブラジル代表の人気で観客席はほぼ満員のように見えた。 個人的には何と言っても驚いたのはアギーレの選手起用だ。 アジア杯のための選手選考の場だとは宣言していた…

科学が誤解される現場

垂水雄二『科学はなぜ誤解されるのか』(平凡社新書)を読んだ。 タイトルに掲げられた問題についてはそれほど掘り下げられているわけではなかった。 著者はドーキンスなどの進化論関係の翻訳などで知られる科学ライターなので 第四章「誤解されるダーウィン…

八重樫散るも漢を見せる

昨日はTVでボクシングを見た。 村田は体調不良もあったのか精彩を欠いたし 攻撃も単調で伸び悩みを感じた。 井上尚弥vs.サマートレックのWBCライトトフライ級は体格差もあって 一方的だったが挑戦者の粘りもありそこそこの試合になった。 メインのWBCフライ…

榎木英介『嘘と絶望の生命科学』感想

いわゆるバイオ系の研究現場の問題点を指摘した書籍だが、 正直言うと色々な意味で違和感を覚えた。 著者はピペットを捨てたと自称しているが東大大学院中退後に 神戸大医学部に学士入学し医師免許に加え学位も取得し、 現在は病理医とは言っても近大で職を…

理学系とくにバイオ分野では博士課程へ進むのは無謀

科学技術・学術政策研究所から「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査」 http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-postdoc2012-PressJ.pdf とうのが出たので見て驚いたのだが、博士課程に在籍する学生では理学系(5,178人)は工学系(13,…

遠のく真相解明

STAP事件では研究不正に関する当事者である 笹井芳樹CDB副センター長の自殺は痛ましいと思う。 自殺の動機については色々と言われているが 科学という営みは名声獲得を競うゲームではなく 真理の探究であるべきなのだから 真実を告白しても罪を逃れられない…

理研は学術会議の声明に真剣に対応しろ!

今日、理研がSTAP事件について、 「STAP細胞事案に関する理化学研究所の対応について」 http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140804_1/ というのを発表した。 形の上では学術会議が7月25日に出した幹事会声明 「STAP 細胞事案に関する理化学研究所への要望…

早稲田での学位取得者は博士として雇用するな

小保方晴子の学位論文に関する早稲田大学の調査委員会が 「多数の問題箇所があり、内容の信憑性及び妥当性は著しく低い。そのため、仮に博士論文の審査体制等に重大な欠陥、不備がなければ、本件博士論文が博士論文として合格し、小保方氏に対して博士学位が…

高橋政代って笹井芳樹とは議論しないのか?

先日、iPS細胞を使った臨床試験を進めている理研CDBの高橋政代が ツィッターで「中止」を匂わすような投稿をしてちょっとした騒ぎになった。 この騒ぎについて毎日新聞が高橋との「一問一答」なるインタビューを掲載していたので それを見ていたのだが強烈な…

失われたバランス

サッカーW杯で日本代表のグループリーグ敗退で色々と考察が出ている。 その中でメンバー固定の弊害を指摘する声も多いようだ。 確かに控え組に入れ替えがあってもいわゆるレギュラーメンバーが変わらなかった。 GKが川島、DFが右から内田、吉田、今野、長友 …

ハラ切レハラ

サッカーW杯、早起きして中継を見たけれど 日本は大敗しグループリーグ最下位で終戦。 元々3敗の可能性もあると予想していたし、 コロンビア戦の予想スコアも1対3だったので 残念だとは思うものの結果はある意味想定内だったと言える。 先発を8人も替えてき…

日本らしいサッカーってなんだろう?

サッカーW杯グループリーグC、 日本代表はコートジボアールに負け、ギリシアには痛恨の引き分けで 残すところ強豪コロンビアと一戦だけになった。 次戦ではとにかく挑戦者らしいガッツを見せてほしいと思う。 サムライをチーム名にしている以上、 死に物狂い…

iPS臨床試験の広報に見る不誠実さ

STAP事件の余波を受けて理研CDBの解体云々が取り沙汰されているので CDBが実施予定のiPS細胞を使った臨床試験についてちょっと調べてみた。 概要は理研広報のページや臨床試験の特設ページなどにあるが それらを見ていてちょっと疑問を持った。 http://www.r…

楽園変ジテ無法地帯ト化ス

昨日公表された理研の研究不正再発防止のための改革委員会の 「研究不正再発防止のための提言書」 http://www3.riken.jp/stap/j/d7document15.pdf を見ていると理研のガバナンスの欠如が厳しく指摘されている。 小保方のユニットリーダーへの応募書類が提出…

真相解明はこれからだが期待しない方が良いのかも

報道によると小保方晴子がNatureのArticleの取り下げに同意したとかで STAP事件は一つの節目を迎えたようだ。 前にもちょっと書いたが犯罪組織が切り札のつもりで雇ったプロ(?)が プロとは名ばかりのとんでもなく出来の悪い成り済ましで その不始末から足…

『背信の科学者たち』再刊

STAP事件で研究不正について注目が集まったこともあって W.ブロード&N.ウェイド『背信の科学者たち』が再刊されるようだ http://www.hanmoto.com/jpokinkan/bd/9784062190954.html http://www.amazon.co.jp/dp/4062190958/ この本については以前にブルーバ…

盗まれた栄光

先日、ドロシー・ホジキン(1910-1994)のことを書いたが、女性結晶学者としてはロザリンド・フランクリン(1920-1958)の方が一般的な知名度はあるかもしれない。ただワトソンがDNAの構造解析について書いた回想録『二重らせん』(原書1968年)でフランク…

本物の女性科学者

今日のグーグルのロゴは、ドロシー・ホジキン生誕104周年ということでペニシリンの分子モデルが使われていた。 ドロシー・ホジキン(1910~1994)は一般的な知名度は必ずしも高くないが、ペニシリン、ビタミンB12、インシュリンといった分子の立体構造をX線…

ダン・アリエリー『ずる ― 嘘とごまかしの行動経済学』

ごく普通の人がする嘘やごまかしといった不正についてのポピュラー読み物。 行動経済学というよりも社会心理学の範疇の話題が中心だと思うが楽しく読めた。 ごまかしが行われる頻度はそれによる利益の大きさとか あるいは見つかる危険の大きさは あまり関係…

The Article only?

報道されているようにSTAP事件の論文不正問題について 理研は小保方晴子の不服申し立てに対して再調査をしないと決定した。 その報告書(http://www3.riken.jp/stap/j/t10document12.pdf)を見ると 故意の有無の問題や弁明の機会の有無などについて 明快な表現…