地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大学を辞めても研究したい人が大学院に行くべきだ

昨日、某学会で久しぶりにある先生に会ったら 「今は無職でね」と話されていた。 別の某学会の会長もされた重鎮なのだが 定年後の再就職はされなかったとのこと。 遠いところから来られて 色々と質問されたりしておられるのを見ると 第一線を退かれても知的…

STS(科学・技術・社会)を知ってますか?

ネットの一部で科学評論云々という話が出ているようだ。 震源はstochinaiさんの 「科学技術コミュニケーション:解説から批評へ」 http://shinka3.exblog.jp/11108210/ という記事のようで、その後の反響を含めて 「もっともっとたくさんの科学批評家が必要…

科学者と一般市民しかいないのか?

科学コミュニケーションとか科学の理解増進とか そういう話題になったときに、 科学者/一般市民という二分法の図式で話が展開することが多い。 問題を考える上で単純化はある程度避けられないと思うが、 この図式は本来連続的なスペクトル上に設けられた 場…

ES細胞研究で国際競争に負けたら本当に困るのか?

オバマ政権のヒトES細胞研究助成の解禁後に、 「このままでは国際競争に負けてしまう」というような言説が マスコミの一部から出てきているようだ。 (3月11日付毎日新聞社説、3月21日付読売新聞社説等) 研究者が国際競争に負けたくないのは当然だとしても…

血液型性格判断を拒否するために必要なリテラシー

山形大学大学院理工学研究科の城戸淳二教授という人が ベネッセのトンデモ本に噛み付いていたのに 血液型性格判断に肯定的だったという話が 一部で話題になっているらしい(lets_skepticさんの記事から知った)。 自分自身の経験から言っても 物理系の研究者…

長谷川V8戦と言うより粟生戴冠劇は12.2%

昨日の長谷川穂積vs.ブシ・マリンガのWBC世界バンタム級タイトルマッチは、 衝撃の1RTKO決着で長谷川の恐ろしいまでの強さを世間に印象付けた。 相手のマリンガも指名挑戦者決定戦で 往年の名王者ウィラポンを4RTKOで退けているのだから 相当に強いのは間違…

ES細胞研究助成解禁のもたらすもの

報道によるとアメリカのオバマ大統領が週明けにも、 ブッシュ政権時代に禁じられていた ヒトES細胞(Embryonic Stem cells:胚性幹細胞)研究への 助成を解禁する大統領令に署名するそうだ。 ES細胞研究が再生医療の進展に繋がるとか そういう期待があること…

Cell Nante Shiranai

物性系の研究者としゃべっていた時にマンガの話題になり、 荒木飛呂彦がCellの表紙を飾った話をしたら 「Cellって何?」と聞かれた。 インパクト・ファクターの大きい細胞生物学系の雑誌だと言うと 「ごめん、知らないわ」と言われてしまった。 生命科学系だ…