地獄のハイウェイ

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読むに値しないんじゃない?『教養としてのロック名曲ベスト100』

 今日ちょっと本屋に寄った際に、光文社新書『教養としてのロック名曲ベスト100』(川崎大介・著)をパラパラ見た。自分は広義のメタラーなのでロック通ぶるつもりもないし(CDショップでHR/HMはロック・洋楽と別コーナーだったりすることもままある)、そもそもロックを教養として聴くものではないと思っているので、あまり期待していなかったのだが、米ローリング・ストーン誌と英ニュー・ミュージカル・エクスプレス(NME)誌の名曲ランキングを加重平均で数値化して順位付けという著者の手法が著者にとって皮肉な結果を招いているのを見て買うのをやめた。

 著者は前著『教養としてのロック名盤ベスト100』でLed Zeppelinの”天国への階段”について、「これを載せていない名曲ガイドは読むに値しない」(文言は正確ではない)というようなことを書いていたはずなのだが、”天国への階段”はランク外で”胸いっぱいの愛を”がランクインしていた。著者自身の基準で読むに値しない本であれば出版するのをやめりゃいいのにと思ったが、プロのライターさんという職業の人は、平気なんだろうか。少なくとも工学倫理でいうところの製造物責任を感じていたらできない職業のようだとは思った。