分子の立体構造の標示に使われる両眼視差によるステレオ図というのがある。
当然のことながら両目が使えないと立体的には見えない。
先週末、網膜に裂口ができてレーザー固定をしたのだが
放置したままにすると網膜剥離が進んで失明する危険があったわけだ。
幸いにも医療の進歩でそんな心配をしなくて済むのだが
もし失明したら片目になってステレオ図を立体視できなくなる。
目を大切にしようと思ったのはいうまでもないが
健常者であると気づかないことって一杯あるのだろうなとも思った。
論文を書いたり教科書を書いたりする科学者達は
そんなところまで気を回す余裕は無いのかもしれないけれど、
ステレオ図がユニバーサル・デザインの思想に適合しないことを理解させられのは、
ちょっとショックだった。
