地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

ゲジヒトはシラノを知っていたか?

昨日の記事で鉄腕アトムの「地上最大のロボット」に触れたので思いついた話。

「地上最大のロボット」(連載時は「史上最大のロボット」)の頃(1964~65年)が
アトムが最も人気のあった時期だともいわれているが、
アトムが連載されていた雑誌「少年」では「ロボイド」がその直後の連載である。
これはロボイドというある異星のロボットが進化したものと、
アトム及び米ソ英仏の精鋭ロボットが戦うという話だ。
横山光輝の「伊賀の影丸」あたりを意識した?)
「地上最大のロボット」ではスコットランドのノース2号を除けば
何故か米ソ英仏といった当時の列強のロボットが出てこないが
スコットランドは英国の田舎扱いだから扱いは微妙)
「ロボイド」では列強の諜報部員ロボットという設定になっている。
その中で英国のボックスとフランスのシラノは軍関係ではなく警察関係の設定で
豚鼻のシラノはアトムに「シラノ警部」と呼ばれている。
「地上最大のロボット」にはドイツのロボット刑事ゲジヒトが出ているが
ドイツとフランスの関係から言って(欧州経済共同体(EEC)の発足が1958年)
ゲジヒトとシラノはお互いの存在を知っていて当然ということになる。
シラノはプルートゥ事件の捜査には協力しなかったのか?
このあたりの設定上の関連は手塚治虫はどのように考えていたのだろう?
(きっと何も考えていなかったのだろうと思う)