昨日はTVでWBCフライ級タイトルマッチ、内藤大助vs.熊朝忠と
それに引き続いてのDREAMを見た。
懸念したとおり味わいの違いが顕著で何とも消化不良な感じがした。
WBCフライ級タイトルマッチは、
挑戦者は大振りのフック中心の荒削りなボクシングながら
打たれ強さと踏み込みの良さ、
特に内藤の変則パンチを被弾した後に逃げる内藤を追いかけるスピードの速さが
内藤のペースを狂わして予想外の大善戦。
パンチの正確性と数では内藤が取ったが
与えたダメージは挑戦者の熊の方が上回り、
当初の予定通り中国開催だったら内藤が判定負けしていたかも知れない。
無名で当初は噛ませ犬ぽく思われていた挑戦者の熊の健闘を讃えたい。
槍のように伸びるストレートを身に付けることができたら
もう少し下の階級で良い線まで行きそうな気もする。
予想外とは言え緊迫感溢れるボクシングの後に
ミノワマンvs.ボブ・サップの何だか笑いたくなるような大味極まりない試合。
自分はミノワマンも好きなので
このところ負けが込んでいてちょっとやばかったミノワマンにとっては
貴重な勝利（PRIDEでのジャイシル戦よりも世間に届きそう）だと思うし、
かつては一世を風靡したボブ・サップの体たらくぶりには
何とも言えない悲哀も感じたが、緊張感には乏しかった。
その後のチェ・ホンマンvs.カンセコはバラエティーにしか見えなかった。
所英男vs.エイブル・カラムは動きもあって面白かったが、
スーパー・ハルクトーナメントで下がりきったテンションは戻らずじまい。
番組製作者は「マニアでない一般視聴者に届く」という意味を
履き違えるとしか思えない。
視聴率的にはそこそこ行った様だが
今回の抱き合わせ放送はボクシングにとっても総合格闘技にとっても
お互いに得るものは少なかったのではないかと思う。
