地獄のハイウェイ

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「水棺」作戦は失敗の模様

報道によると「水棺」作戦(冠水措置)が行われていた福島第1原発の1号機は、
水位計を較正したところ圧力容器の水位は燃料棒の下端から1m以上下だったとのこと。
そうであるなら燃料棒が冷却されずに「空焚き」状態になってもおかしくないが、
原子炉の温度はそこそこ安定しているので、
核燃料の大部分が圧力容器の底に落ちているのではないかとのこと。
また「水棺」作戦で毎日約150tもの水を注入しているにもかかわらず、
圧力容器(容量360t)に水が貯まっておらず漏れ出しているのは確実で、
格納容器にも水が貯まっていないようなので、
建屋にも漏れ出している可能性があるとの事。

いわゆるメルトダウン炉心溶融)が起きていたのは否定し難いようだ。
復旧作業が最も進んでいる1号機と言えども工程表が破綻しているのは間違いない。
東電の工程表は楽観的過ぎると懐疑的に見ていた自分だが、
それでもかなりショックを受けた。

これでも原発推進を言う人達の神経を疑う。