地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

煽るつもりはないが

ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』を読んだことがあるのだが
その中でちょっと印象的だったのが
人はジリ貧の状況になると成算がなくても一か八かの勝負に出る傾向があるという話。
もう少し詳しく言うと、そのままだと損が大きくなるような状況だと
見込みとしては(つまり期待値として)そのままよりも悪くなるが
僅かな成功の可能性に賭ける傾向があるという話。
座して死を待つくらいなら打って出るというのと同類のことなのだが
殆ど勝ち目の無かった日米開戦に突き進んだ大戦前の日本軍部もそうだったのかなと思う。
だから今回の朝鮮半島の危機に関してはかなり悲観的な見方をしている。