地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

プラグ・ミー・イン感想

プラグ・ミー・インですけど、とりあえず一通り見ました!

1枚目のボン時代の映像は、
セント・アルバンズ高校でのライヴ(モノクロ)など貴重なものもある一方で、
ヒッポドロームでのライヴはバップから既に発売されているものとかぶっていたり
(画質は似たり寄ったりだけど、音質が改善されてギターの分離が良くなっている)
こちらの方が画質は段違いに良いけれどアルンヘムのライヴは
例の怪しげなDVD"Highway to Hell"に収録されていたりと、
既に見たことがあるのが混ざっているのも事実。
ただボーナス映像でのボンのインタビューとかファンには見逃せないのではないかなぁ。

2枚目のブライアン時代の映像は
初来日(81年)の日本青年館でのライヴが非常に興味深い。
TV放送をビデオに収めたものらしく画質は悪いけど、
ボンの後任となって日が浅いためかルックス面が固まっていなくて
ブライアンがハンチング帽なしにボサボサの長髪を振り乱して
ステージから観客と握手しているのにはビックリ。
観客のノリも良くて同じ81年の米国でのライヴと比べて
日本の方が観客の盛り上がりがずっと上。
AC/DCが「日本で人気がイマイチ」というのは
マスコミの造ったウソというか誇張だというのが判ったのが嬉しい。
日本で人気がないんじゃなくて、
日本以上に欧米で人気があるというのが正しいんじゃないのかな。
また日本青年館ライブではTVの字幕画面で
「レザーファッション、ハードゲイの時代、AC/DC、fucking sound」
なんていうのが出ているのを見ると笑えてしまう。
あと91年9月のモスクワでのライヴは
ソ連崩壊をもたらした8月政変直後の歴史的映像。
ライヴに8月政変のドキュメンタリーがモンタージュされている。
ブライアンの"We salute Russia!"には思わず涙を流してしまった。
ボーナス映像でストーンズのコンサートに
アンガスとマルコムが飛び入りした様子が収録されているが
1枚目のボーナス映像でボンが
ストーンズビートルズと比較云々とインタビュアーに聞かれて
「誰も去年のモデルに興味ないだろ」ってかましているのと
対照的というか時の経過をしみじみと感じさせられた。

3枚目は2枚に収録しきれなかった映像を集めたもので、
貴重なのはアルバム「征服者」発表後のヒューストンのライヴ。
これまでこの時期の映像は余り出回っていなかったので楽しめる。

ファンなら持ってて損はしない内容と思う。