地獄のハイウェイ

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「レベル7達スルモ、未ダチェルノブイリノ1割ニトドマレリ」

原子力安全・保安院福島第1原発事故について
国際原子力事象評価尺度(INES)でレベル7と評価したと発表。
http://www.meti.go.jp/press/2011/04/20110412001/20110412001-1.pdf

大気中への放射性物質の総放出量が保安院の概算で37万TBqに達して
(ただし原子力安全委員会の推定では63万TBq)
INESのレベル7の基準を大幅に超えたということを認めたものの、
チェルノブイリ発電所事故における環境への放射性物質放出量と比べると、現時点では約1割前後と見込まれています。」
チェルノブイリと比べてまだましだと言いたいようだ。

しかし「大気中」と限定されていて高濃度汚染水による海洋汚染は含まれていないから
環境への放射性物質放出量は実際はもっと多いはずだ。

数百万Bq/ml(1トンあたり数TBq)という高濃度汚染水については
集中廃棄物処理施設の低濃度汚染水1万トンを放出して
その空いたところに入れるという計画を進めているようだが、
もしもそこが満タンになったら一体どうするつもりなのだろう。

あたかも大本営発表を聞いているような錯覚に陥るのは自分だけではあるまい。