地獄のハイウェイ

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先天性心臓疾患を持ったサッカー選手の報道に思う

ネットのニュースを見ていたら
ヘドヴィヘス・マドゥロというサッカー・オランダ代表選手に
先天性心臓疾患が見つかったと報道を目にした。
サッカー選手の先天性心臓疾患といえば、
昨年イタリア代表のカッサーノが卵円孔開存で手術を受けていたのを思い出した。
サッカーはもの凄く走るスポーツだから
心臓疾患というのはちょっとハンデになりそうにも思うのだが
そういった欠陥があっても一流のスポーツ選手になる人もいるのだなと思った。

ところで卵円孔開存を調べてみたら結構頻度が高いもののようだ。
日本成人先天性心疾患学会というところの解説では
http://www.jsachd.org/faq/2012/04/post-179.html
「成人でも10-20%程度は開存しているとされています。」
となっていてちょっとびっくりした。
幸い卵円孔開存は普段の生活ではほとんど問題ないらしいが、
脳卒中カッサーノはこのケース)や脳梗塞のリスクがあるらしい。

成人の10~20%という結構な頻度で見られるということを考えると
自分を含めて身近な範囲に卵円孔開存の人がいても全く不思議はない。
卵円孔開存は目立たない疾患なのかもしれないが
他にも目立たない先天性・半先天性の疾患を持った人は少なくないだろう。
そういったことを考えていくと
自分自身も何かしら先天的な欠陥を持っているのかも知れないと思えてきた。
まぁ後天的とはいえ近眼なのだから何をいまさらなのだが、
「パーフェクトな人間でないとダメ」みたいな考え方は、
やっぱり嫌だなと思った。