地獄のハイウェイ

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大学新設の審査では学生の質は問われていないようだ

大学新設を巡る田中文科相の迷走(?)で書かれた
名大の大屋雄裕さんという人の
「大学の人事とスケジュール(2)」
http://www.axis-cafe.net/weblog/t-ohya/archives/000893.html
という記事を読んで思ったのだが
これって結構ランクの高い大学の話なんだろうなと思った。
「設置審の側ではこれらによって当人が大学教員(場合によっては大学院教員)として十分な実力を持っているかをチェックしたり、別に提出させた各科目のシラバスとも見比べて科目適合性を判断したりしているわけ。」
というのを額面どおりに受取ると、
さぞかし立派な教官が集まっているのではないかと期待してしまうが、
一方で、例えばフラスコさんの数年前の記事「おばちゃんの使い回し」
http://blog.livedoor.jp/yahata127/archives/50624379.html
で紹介されている「開学ジプシーな人」の話を見たりすると
上っ面の審査だけらしくて、かなり暗い気分になってくる。

上で紹介したのは教官の審査の話だが
現状の大学設置基準で見る限り
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/002/gijiroku/011101/01110l.htm
入学者の学力水準とか卒業生の就職率とかの予測は入っていない。
だからいわゆるFラン大学でも新設できてしまうことが分る。
そういう教育の質が疑問なところに補助金を投入するのは
教育行政というよりも福祉行政のように思えてしまうのが正直なところだ。