地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

Ignorance is no excuse!

産経新聞の記者が書いた
「科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/121030/wlf12103009110001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/121030/wlf12103009110001-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/121030/wlf12103009110001-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/121030/wlf12103009110001-n4.htm
がネガティブな評判を呼んでいるようだ。
それでこの記者の書いた記事と言うのが
「「筋力の衰え測ります」 屈伸でOK 立命大が開発」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120806/wlf12080623140019-n1.htm
記事を読む限り、
ありがちなプレス・リリースを噛み砕いたような感じで
特別非難されなければならないほど酷いとは思わない。
思うに、この記者が舞台裏を晒さず、
「私大文系卒の私にはほとんど理解不能の世界だった」
といった弱音を吐かなければ理系クン達の憤激を買わなかったのではないか。

むしろ自分が問題にしたいのはこの本音を書いた記者を叩く人達が
元の発明について大した疑問を持っていないように見えることだ。
この発明ってパッと見た限り、
単に屈伸運動の際の胸部と腿の加速度を測っているだけのように思われる。
産経の記者が疑問を持たなかったように
多くの理系クン達は疑問に持っていないように見える。
「それってWiiモーションプラスでもできないでしょうか?」と
記者が聞くべきだったのではないかとかそういう意見は余り見かけない。
「凡人のプロ」を自認している新聞記者なのだから
専門用語の煙幕に惑わされないで
「王様は裸だ」と叫んだ子供のように
「小中学校の体力測定でやっている垂直跳びでも大体は分りませんか?」と
醒めた質問ができれば良かったのに、と自分は残念に思う。