鳩山由紀夫元首相が衆院選に立候補せずに、
政界を引退することを正式表明したそうだ。
まあ首相をやめるときに次の選挙には出ないと既に言っていたので、
何を今更という気がする。
それはともかく、
鳩山元首相はスタンフォードで学位をとった本物のPh.D.で
（粗製濫造が疑われる日本の一部の博士号よりも取得は相当に難しい）
東工大助手（昭和51-56年）、専大助教授（昭和56-59年）といった
アカデミック・キャリアの持ち主だ。
http://www.hatoyama.gr.jp/profile/profile_j.pdf
首相になった頃は「理系内閣」とか呼ばれて
アカデミアの一部からは研究への理解を期待する向きもあったが、
非常に期待外れの政権運営だったのは記憶に新しい。
最近ではネットの一部で、
「立てば売国 座れば無能 歩く姿はまるで馬鹿」とまで揶揄されているようだが、
しかし本物（しかも名門スタンフォード）のPh.D.なのだ。
前回の総選挙の際には、
"「博士ともあろうものが」とか言われることはないようにしてもらいたいものだ”
https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/62185350
と書いたのだが残念な結果だったと言わざるを得ない。
いわゆる余剰博士問題などが論じられる際に、
「博士の本領は専門知識ではなく問題解決力や問題設定力である」とか
言われたりするのを見掛けたりもするが、
Dr.鳩山の場合、その本領は「問題惹起力」だったと言われるのかもしれない。
