小泉首相が2001年年5月7日の首相就任直後の国会での所信表明演説の結びで、
「改革を進めようとする今日の我々に必要」と引用し
同年のジェノバ・サミットでも海外首脳にも披露したという
米百俵の故事を覚えている人も多いと思う。
長岡市の公式サイトの紹介によれば、
厳しい窮乏状態であった長岡藩に届けられた救援のための米百俵を
同藩の小林虎三郎が藩士に配分せずに売却して学校設立の資金に充てたという故事である。
そういうわけであるから、その根本精神は
「国がおこるのも、まちが栄えるのも、ことごとく人にある。
食えないからこそ、学校を建て、人物を養成するのだ。」
という教育第一主義にあったようだ。
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/dpage/syomu/kome100/seishin.html
しかるに2005年度政府予算案では、
国立大学の年間授業料の目安になる「標準額」を
4月から1万5000円引き上げることが盛り込まれている。
今日の食糧よりも明日の人材育成に資金を使うという
米百俵の精神はいったいどこへ行ってしまったのか?
リメンバー米百俵!