地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

文部科学省の頭越しで行こう!

今朝の読売新聞に国際リニアコライダー(ILC)の話が紹介されていた。
それによるとILCの誘致を望む関係者の働きかけが功を奏して
超党派の「先端線形加速器国際研究所建設推進議員連盟」というのが発足し
与謝野馨(現・経済財政政策担当相)、河村建夫(現・官房長官)、鳩山由紀夫民主党幹事長)、
といった議員が名を連ねたそうである。
調べてみると公明党の斉藤鉄夫(現・環境大臣)、共産党の吉井英勝なども名を連ねている。
http://aaa-sentan.org/info/topic081224.html
議員を加速器施設の見学に招いたり、議員秘書と若手の交流を図ったりしたそうだ。
議員を見学に招いた様子はILC通信というものでも見ることができる。
http://lcdevb.kek.jp/LCoffice/ILCnews/20060915B.pdf
また建設や装置側を中心に関連企業による
「先端加速器科学技術推進協議会」も発足しているとのこと。
こちらのメンバーは三菱電機東芝日立製作所などだそうだ。
http://aaa-sentan.org/list_m.html
建設費に5000億円とかいうとてつもなく大型のプロジェクトなので
単純に文部科学省に働き掛けても埒が開かないので関係者が努力するのは当然だと思うが、
読売の記事では文部科学省には頭越しにやられた不快感もあるらしい。
でも自分はリニアコライダー推進派が政治家や産業界に働き掛けたのは
極めて理に適った行動だと思う。
こういうのは大型予算に慣れた素粒子物理学者などにはできても
その他の分野の研究者には急には難しいのかもしれないが、
日本の科学を生き残らせるためには他の分野でも見習って欲しいと思う。