地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

選挙公約の問題点

 来る衆議院選挙に向けて、与野党各党があれこれ選挙公約を発表したりしているが、耳触りが良くても実現可能性がほとんどなさそうな公約が掲げられたりしていて、有権者としてはうんざりする。空念仏みたいな選挙公約を並べていたら信用を失ってしまう危険性があるとも思うが、単独過半数で政権をとったりしない限り「嘘をついた」ことにはならないので平気なのかもしれないとも思う。また政権与党となったとしても連立参加に過ぎなければ、公約違反について真剣に責任を感じて悩まなくても済むのかもしれない。政党としてはそれでも良いのかもしれないが、それでは単独過半数で政権を取ることができなかった場合に何をするのかについては、何も約束していないことになる。そうだとすると選挙公約は「有権者への約束」ではなく「自分たちはこうしたい」というある種の願望を表明したものに過ぎないのだろう。

 選挙公約を空念仏にしないためには、「単独与党になった場合」、「連立政権に入った場合」「単独で議員立法の提案が可能な議席数の野党になった場合」「単独では議員員立法も提案できない野党になった場合」それぞれの場合について、何をするのかについて述べるようにするのが良いと思うのだが、現状を見ている限りそんな気は全くなさそうな政党がほとんどに見えてしまう。