第26回京都賞が昨日発表されたが、
http://www.inamori-f.or.jp/ja_kp_lau_yea.html
青色ダイオードの赤崎勇と並んで
進化生物学のグラント夫妻の名前を見て、
「京都賞は良い仕事してるよなぁ」と思った。
グラント夫妻のような長年に渡る地道な実証研究を顕彰することは、
現代日本社会における性急な成果主義に対するアンチテーゼとして評価したい。
またダーウィン産業による生誕200年便乗本よりも、
前進し続ける学問としての進化生物学の紹介としてずっと価値があると思う。
グラント夫妻の仕事に関しては
ノンフィクション「フィンチの嘴」(J.ワイナー)のような良質の紹介もあって
進化論に興味がある人にとってはとっつき易いものだと思う。
未読の人はこの機会に是非手にとって読んで欲しい。