科学技術振興機構がやっているJREC-INという求人公募情報データベースがあるが、
先日、日本ホメオパシーグループのホメオパシー研究所(株)の求人が載っていた。
http://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekJorDetail?fn=0&id=D109101177&ln_jor=0
ホメオパシーは代替医療というよりもインチキ医療の範疇に入ると思うが
こういところでも人材募集をかける事ができるのだろうし、
食い詰めたポスドクが応募する事もあるのかもしれないと考えると
ちょっと嫌な気分になった。
アカデミック・ポジションへの復帰は諦めなければならないだろうが、
採用条件を見る限りコンビニのバイトで食い繋ぐよりもましに見えるし、
仕事によっては専門的知識も尊重してもらえるかもしれない。
ホメオパシーに心底から賛同するような人はほとんどいないと思うが、
それを生業にしたら心ならずも加担せざるを得ないのかもしれない。
ポスドクの中にはちょっとどうしようもない人もいるにはいるが
大部分は(少なくとも科学研究では)平均的な大卒者と比べると相当に優秀だから
そういう人材がインチキ医療とかあるいはカルト教団なんかに採用されると
それらを科学的な装いに見せかけるなんて方向に力を発揮して
平均レベルの市民では太刀打ちできなくなるかもしれないなんて想像するとぞっとする。