地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

久米三四郎「科学としての反原発」

久米三四郎の「科学としての反原発」を読んだ。
原発運動の理論的指導者であった著者の没後に出版されたもの。
内容はスリーマイルとチェルノブイリ原発事故の解説と
著者が住民側原告の特別補佐人として関った伊方原発高速増殖炉もんじゅの両訴訟、
それから人形峠のウラン残土問題についての話に、
回顧録的な講演「反原発への道」(1989年3月18日)の記録などからなる。
古くから原発問題に関心持つ人には目新しい内容は少ないかもしれないが
原発行政に素朴な信頼感を持っている人にこそ読んでもらいたい本だと思う。
http://www.pen.co.jp/index.php?id=575