地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

堀江邦夫「原発ジプシー」(1979年)

原発ジプシーという言葉が、
一般社会に知られるようになったのは、このノンフィクションによる。
著者が臨時雇いの下請け労働者として
美浜、福島第一原発敦賀原発で実際に就労した体験記。
初版は1979年だが、自分が読んだのは
今年になって現代書館から出た増補改訂版。
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-5659-0.htm
原発で働く作業員の作業環境や被曝管理に関しては
書かれているのメンテナンス作業内容などから想像するに、
現在も当時とさほど変わらないのではないかと思われる。
事故がなくても被曝する下請け作業員のことを考えると
原子力推進なんてとても言えない気分になる。