ぱんつさんという人の
「インターネットからニセ科学を減らすたった一つの簡単な方法」
http://fm7.hatenablog.com/entry/2013/06/07/140130
という記事が話題になっているようだ。
インターネットに限らずいい加減な情報が多く出回っているのは確かだが、
それはそういう情報を発信することで得する悪い(?)人が商売熱心で、
それに引っ掛かる人が多いからで、
それ以上のことではないのじゃないかと思う。
正直な話、それは自分から見たら、
AKB48とかももクロの方が、AC/DCやVan Halenよりも
メディアに露出していて売れているのと、
それほど違わないことだと思っている。
実際、科学関係だって国家権力も絡んだ「原子力」とかの話だと
圧倒的なプロモーションもあって
原子力村がEM菌みたいなニセ科学の後塵を拝しているようには全く思えない。
インターネットで科学の話題が増えないのは単純な話で、
科学vs.ニセ科学では
ニセ科学側はカモを作らないと死活に関わるのに対して
オーセンティックな科学の側には
大衆プロモーションのためのインセンティブがないから仕方がない。
英語のWEBサイトだけ作っている研究者も見掛けるが、
海外の同業者に情報発信するのには熱心なのだろうけれど
大部分の日本人に読めないことは気にはならないのだろう。
一方で数年前の「仕分け」の際の騒ぎを見れば分るように
科学者だって予算獲得のためだったら頑張るし、
大衆動員が必要だと思えば必死に情報発信もする。
ぶっちゃけた話、
売れる啓蒙書を書いても学術業績がさっぱりだと
科学界では「終わった人」扱いなのだから、
凄く高尚な人かあるいは物好きでなければ
インターネットによる素人向けの情報発信に熱心になれるわけがない。