地獄のハイウェイ

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麻生さんのナチス発言に思う

麻生太郎副総理の「ナチス憲法」発言について
極東ブログ」のfinalventさんが
「現状での改憲を望んでいない」という真意の反語だという解釈をされている。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2013/08/post-4f68.html
麻生さんの発言に関する分析の大筋は概ね妥当だろう。

しかしながら、ちょっと思ったのだが、これは反語と言うよりも皮肉だと。
政治的なアピールとして「改憲」を唱えている人達に対しての皮肉。
「今回の憲法の話も狂騒のなかでやってほしくない」
「だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね」
は誰に向かって言っているのだろうか?
もちろん聴衆(改憲派である「国家基本問題研究所」のシンポに集まった人)はそうだが
その場にいないが「改憲」でマスコミを賑わしている人物に対してではないだろうか。
改憲」でマスコミを賑わしている人物と言えば、
そう安倍晋三総理。
消費税の税率引き上げ時期を巡る話でも、
財務省よりの麻生さんと微妙に隙間風が吹いている安倍総理
首相復活を目指すなら長期安定政権になってもらわない方が良い安倍総理
「裏の裏」を読みたがる陰謀論かもしれないが、
少なくとも改憲議論が妙な形で欧米に伝わることで
安倍総理の「改憲」へのハードルは高くなったのは間違いないし、
麻生さんは安倍総理を牽制したかったのではないかと勘ぐってしまう。

麻生さんの辞任は必要ないと思うが、
自民党の中で憲法草案を作成するときは喧々諤々やりあっているくせに、
パンピーがわーわー騒ぐのは望ましくないと言う認識は、
ナチス発言があろうがなかろうが、
政治的に疎外されているみたいな感じで個人的には非常に気分が悪い。