地獄のハイウェイ

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武漢コロナウイルス感染の増大傾向について

 武漢で流行が始まった新型コロナウイルス>感染の確認された患者数(中国で公表された数)の増大傾向について、2月6日に書いた「武漢コロナウイルス感染は依然として対数増殖期」で、1月27日に書いた「対数増殖期にある武漢コロナウイルス感染 」と比べると片対数グラフの傾きが半分くらいになっていると書いた。そこで片対数グラフの直線の傾きをプロットしてみた。

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 ここで増加速度定数と言っているのは、その日を含んだ直前10日間の患者数を片対数グラフにプロットしたときの近似直線の傾きである。15日目(1月30日)以降の増加速度定数の減少傾向は指数関数で上手く近似できる。ざっと見積もると一週間弱で増加速度が半分になる。この近似曲線は唯の傾向に過ぎないので、何の理論的根拠もないが、とりあえずの予測として増加速度定数は、来月初めには現在の10分の1程度まで小さくなっているのではないだろうか。