中国湖北省武漢で流行が始まった新型コロナウイルスによる感染症が大きな社会問題になりつつある。政府は指定感染症に指定するとの報である。それでちょっと調べてみたのだが、感染が確認された患者数（中国で公表された数）を見ていたら、1月16日から対数増殖期に入ったことは間違いないようだ。
対数増殖期というのは微生物の培養について少しでも知識のある人なら良く知っているものなので、解説するのも烏滸がましいが、増殖過程の細菌数を時間に対してプロットする増殖曲線において、片対数のグラフで直線を示す時期である。そこで数値をExcelに入れて指数関数の近似式を求めてみたところ、ドンピシャである。
もちろんこれは公的機関の発表した診断の確定した患者数なので、患者の実数ではないが、新型コロナウイルスの患者は片対数グラフで直線的に増加している。対数増殖期もいつかは緩やかな定常期には移行するのはずだが、このままの状態があと2週間も続けば大変な患者数に達する可能性が高い。
