フラスコさんの「大学は何をするところだっけ?」というエントリに対する
コメントで、Makkurikuriさんという方が 2006年02月08日付けで
>(前略)先端の研究をするんじゃない限り
>高校の勉強をキッチリマスターしてれば大抵通用しますよ。
>大卒でもマスターしてない人が多いですが。
というコメントをされていたことについてふと思ったのだけれど、
高校の勉強をキッチリマスターしているかどうかに関しては
大学入試の成績が良い代理指標になるような気がする。
大学入試は高校卒業時の履修範囲で行われることになっているわけだし
東大を頂点とする旧帝大などの偏差値の高い大学に合格している学生は
偏差値の低い大学にしか入れなかった学生よりも
高校の履修範囲をしっかりマスターしていると見て良いだろう。
企業で要求される教育程度が高校卒業程度で良いと仮定すると、
高校卒業程度のことがしっかりマスターされているのであれば、
たとえ大学には入ってから遊び呆けていても
高校で勉強したことが空にならないようさえしてれば良いと言う事になる。
大学にも依るが留年せずに普通の成績で大学を卒業してくるなら
頭の中が空っぽになるほどには遊び呆けていないと考えるのが普通だし、
偏差値の高い大学の卒業生であれば
高校の履修範囲をしっかりマスターしているとして
優先的に採用するのが割と精度の高い選抜方法ということになりそうに思う。
もちろんのこと大学で勉強した内容が
企業に入ってからの仕事に強く反映するのであるならば
偏差値の高い大学の卒業生であれば採用するというのは
決して合理的な選抜方法ではない。
★トラックバック先の記事
本記事は
フラスコさんのブログサイト「大学教員の日常・非日常」の
2006年02月04日付エントリ「大学は何をするところだっけ?」
http://blog.livedoor.jp/yahata127/archives/28460290.html
及び
Makkurikuriさんのブログサイト「ある大学研究者の悩み」
2006年02月08日付エントリ「教育の目標」
http://makkuri.exblog.jp/3162370
に対するトラックバックとして作成されました。
★★★★★★追記(2006年02月13日)★★★★★★
もともとの意図したところは
企業に入ってからの仕事に大学で勉強した内容が反映されるなら
入試の偏差値で決まる大学ランキングで採用するのはやめて欲しい、
学生も社会に出てから役に立つように大学でしっかり勉強して欲しいってことです。
(研究者としての大学人の方々は違う思いかもしれませんけど)
採用差別はダメとのMakkurikuriさんの指摘を踏まえて少し改題しましたが
タイトルは「反語」ですのよろしくお願いします。