地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

高校生の半分近くは大学には行かない

諏訪耕平さんと言う方の
「塾講師の経験を通して思う小中高生の違い」
http://d.hatena.ne.jp/koheko/20100518/p2
という記事を見て少し違和感を覚えた。
記事は塾に来ている子供の話なので

「小学生の勉強の目的はお母さん,そして高校生の勉強の目的が大学合格だとすると」

というのはそうなのだろうとは思うが、
報道によると2009年の短大を含めた大学進学率は56.2%だそうだ。
つまり高校生の半分近くは大学には行かない。
また高校は「偏差値で輪切り」されているところも多いから
進学校の生徒の大部分は大学への進学を考えているだろうが、
いわゆる底辺校では生徒のほとんどが大学には進学しない事になる。
だから教育学関係者と思われる諏訪さんのブログで何の限定もなく

「そして,高校生には,希望を伝えたいと思いました。大学に合格できるという希望,大学生活の楽しさ,その先にある,社会人になっていくことの喜び。」

と書かれてしまうと高校生の半分近くに対して
勉強のモチベーションを持たせられないことは
教育関係の業界では問題にはなってないのかなと思えてしまう。