地獄のハイウェイ

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ブログにおける実名と匿名

ネット世界では「匿名vs.実名論争」というのがあるらしい。

ネットが半ば公的な空間であることを考えると
リアルな公共の空間とかでは大声で言ってはならないことがあるのだから
実名だろうと匿名だろうと発言すべきでないことがあっても不思議ではない。
堅苦しく考えなくても不特定多数の人がいる場所、
例えばレストランや酒場でのマナーに通じるものがあると思う。
そこから考えれば重大なマナー違反であれば
電車の中で走り回る子供を叱る時に仁義を切る必要が無いように
こちらが実名を名乗らずとも注意したりたしなめたりするのは良いと思う。
しかしながらネット掲示板などでの状況を見る限り
マナーには期待できないように思われる。
自分としては実生活で物騒な場所に行かないように
そういうことに関わらないようにするしかないと思っている。
誹謗中傷に近いようなもの発言だと考えたら
名誉を守る必要が無い限り関与しないということしかないように思う。

実名とか芸名を含むリアルな生活が掛かっている名で発言する場合は
当然リアルな生活に差障りが起きては困るのでそういう事は書けない。
だからそういうリスクを背負う実名の立場には覚悟が必要なのだろう。
それだけの覚悟があれば立派なことだと思うが、
大多数の人には要求水準が高すぎるような気もする。
強圧的な独裁国家ナチス・ドイツとかを思い浮かべて欲しい)であれば
道徳的に真っ当な発言であっても命懸けだから
真正面から戦う勇気のない人が匿名で声を上げることはもちろんの事、
反体制派の烙印を押されて逃げ回っている人が匿名にするのは当然だろう。
そこまで大きな危険を考えなくても
世の中ではややこしい詐欺などの危険に遭遇することがある。
自分の知っている範囲でも学会の名簿が悪用されて
会員に「電子消費者契約通信未納利用料請求最終督促状」なる
架空請求書のようなものが郵送された事件があった。
日本であっても政治的・宗教的なな発言であれば、
狙われたりすることもあればしつこく勧誘されたりすることもある。
だから「一応匿名」のブログというのもOKだと思う。

だから中途半端かもしれないが、ここは「一応匿名」だ。
ただここも関係者が見れば自分が何処の誰かはわかるだろうし、
関係者に見られても困るようなことは書いていないつもりだ。

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本記事は津村ゆかりさんのブログサイト「技術系サラリーマンの交差点」の
2006年02月27日付エントリ
「実名ブロガーは「匿名による批判へのポリシー」を示しておいてはどうか」
http://ytsumura.cocolog-nifty.com/blog/2006/02/post_dcc5.html
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