地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

卒業した後の人生の方が長いのヨ

はてな匿名ダイアリーの「息子の史学科進学を支えたい 」
http://anond.hatelabo.jp/20150425011839
という記事が話題を集めているようだ。
日本でスリランカ史を歴史学として大学院で学べる大学があるのか疑問なので
話を額面通りに受け取らない方が良いような気もするが
気持ちはわからんでもないものの、ちょっと甘いかなという気がする。
自分は理系なので文系の分野を分かっていないのかもしれないが、
母親に反対されているくらいで挫けるようだと
研究者への道は諦めた方が身のためのような気がする。
バイオ系のポスドク問題とか見ていると
生半可な気持ちで学問の道を目指したりしない方が良いように思う。
「どんな職に就いても、あるいは就けなくても、私は息子のことを誇りに思う。」
なんて少し安易な言葉のような気がする。

話を真に受けてスリランカ史を専攻するということなら
国内でなくスリランカか英国への留学とか考えた方が良いのではないか
親の方もそれを支えるだけの覚悟がないと不味いのではないか。
どっちかと言えば
受験する本人がどこまで歴史学の研究について見通しを持っているのか質した上で、
「どんな職に就いても、あるいは就けなくても、お前が後悔しない道を選べ」
と位に厳しく言った方が良いのではないかと思う。

大学に入る前に描いていた夢は往々にして幻滅に繋がることがあるし
卒業した後の人生を考慮しないで憧れだけで進路を選ぶのは悔いを残しかねない。
もちろん就職に多少有利だからと言って興味のない学科を受験するのも馬鹿らしいし、
それこそ人生に大きな悔いを残すだろう。
学部卒なら学問を身に付けたとかとても言えないレベルだと思う半面、
研究者への道を云々できるようないわゆる有名大学であれば、
博士まで行くのならともかく就職は何とかなるのではないか。
大学後の人生に後悔しない選択をして欲しいものだと思う。

タイトルはエディー・タウンゼントさんの
「ボクシング辞めた後の人生の方が長いのよ」のもじり