地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

タンパク質の構造解析で先頭を走る人々

タンパク3000の後継というか新たに
「ターゲットタンパク研究プログラム」なるプロジェクトが始まるようだ。
http://www.jst.go.jp/keytech/kouboh19-2.html
誰が応募し誰が採択されたかはいずれわかるが
※2007/06/18追記:文科省から採択課題の発表があった。
  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/06/07061314/001.htm

具体的なターゲットを掲げたタンパク質の構造研究で
注目すべきプロジェクトがそれより早く既に走り出している。
それはERATOの「岩田ヒト膜受容体構造プロジェクト」だ。
http://www.jst.go.jp/erato/project/ihj_P/ihj_P-j.html
岩田さんは本拠はインペリアルカレッジだし
使う装置もメインはDIAMONDだから純国産というわけではないけど
研究目標が明確であること(ヒトGPCR)に加え
実績・実力ともトップクラスの岩田さんが指揮を執るので
大きな期待が掛かる。

それ以外に個人的に注目すべきだと考えるのは
「ターゲットタンパク」に加わるかどうか現時点では不明だが
PFの若槻さん率いる「構造生物学研究センター」
http://pfweis.kek.jp/
こちらはタンパク3000の個別解析にも参加したが
最も高い評価を受けたグループの一つでもある。
ターゲットはその時に引き続き細胞内輸送系。
製薬会社とのコラボ「つくば構造生物産業利用推進共同体」もスタートさせ
装置技術の開発面も含めて今後の動向に要注目。

これらのプロジェクトの成功に期待したい。