地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

タンパク3000の事後評価

K_TachibanaさんのScience Communication Blogによると
タンパク3000の事後評価が出たらしい。
http://blog.so-net.ne.jp/kagaku/2007-07-27
トップダウン式のナショナル・プロジェクトの事後評価というのは
とかく「成果があった」という大甘の評価になりがちだが、
理研横浜のNMRパークはNatureの批判的な記事が出ていたにもかかわらず
「人材育成や構造生物学の基盤をつくったという上で評価が高い」
というのは如何なものか。

いずれWEBにも後悔公開されるだろうから、
その際にはじっくり見てみたい。

そういえば570億円をかけながら壮大なる失敗に終わったと評される
「第5世代コンピューター」プロジェクト(これは通産省のプロジェクトだが)は、
"学術振興と人材育成に寄与しただけ"(Wikipedia日本語版の評価)だそうだが
「人材育成や構造生物学の基盤をつくった」というタンパク3000の評価は
それとそっくりなのでちょっと考え込んでしまう。