地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

「美容にコラーゲン」よりもゲノム創薬に異を唱えたい

魔人buu*さんの「コミックサイエンス撲滅委員会」は
注目を集めたものの評判は芳しくないようだが、
「コミックサイエンス」の定義(?)がアップされていた。
http://comicscience.seesaa.net/article/137949866.html
それによると、

「もしかしたら正しい可能性もある。完全に偽物とは断ずることができないものの、科学の一般常識に照らせば笑って片付けられてしまうこと、真顔で質問されても笑って誤魔化すしかないようなこと」

だそうだ。
更に特徴づけとして

「コミックサイエンスの難しいところは、科学者の立場からは「絶対に間違いだ」とは言い切れないという、科学者の良心を利用して反論を封じ込めている点です。多くの科学者が、「これはまず間違いなく嘘っぱちなんだけれど、実際にはもしかしたら本当であることの可能性が捨て切れないので、黙っているしかない、笑っているしかない」と考えていることから、現在では大企業でも堂々とコミックサイエンスに立脚したマーケティングを展開しています。」

と書かれているが、
そういう事なら自分としては、科学者による誇大広告というか

「大部分嘘っぱちだが、将来にはもしかしたら本当になる可能性がないことはないので、今のところ方便だと考えて、予算獲得のお題目に使ったり、国民向け啓発活動をやっている代物」

の方を叩きたい。
例えば、タンパク3000のときのお題目にもなったゲノム創薬なんかどうだ?
確かに世の中には病原体のタンパク構造から設計された医薬もないわけではないが、
疾患関連タンパクの構造を解析すればバンバン新薬が出るとかいう話はどうなったのか?
大きな予算を投入しているのに国民の無知につけ込んで誤魔化してはいないか?
あるいは
公的機関が大キャンペーンをやって国民を騙したというのなら、
足利事件のDNA鑑定なんかも最も悪質な部類ではないだろうか。