地獄のハイウェイ

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全てを救う事ができないときに

 昨日も書いた行政刷新会議による科学技術予算の削減について、アカデミア関係者からそれを非難する意見が色々出ているようだ。それはそれで当然の反応なのだと思うが、対象となった全ての予算項目を削減から救い出す事ができないならメリハリをつけるというか優先順位をつけて働きかけをしなければならないのではないだろうか。
 理研の野依理事長は「スパコンなしで科学技術創造立国はありえない」と言ってるようで、スパコンが一番大事みたいなリアクションのようだが、他の削減の対象の削減幅を大きくしても良いからスパコンに回して欲しいのか?
 因みに自分はスパコン科研費の若手Sは削っても良いから、学振の特別研究員は減額しないのが良いという意見だ。立場やなんかで優先順位は違ってくるとは思うが、
関係者がバラバラで働きかけても各個撃破されるのがオチなのだから、アカデミアが結束して優先度を決めて政府に働きかけるべきではないか。それが資源と時間の制約の著しい事態において最善の効果を得る方策ではないだろうか。