地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

ワナビーはフェイクが嫌い

ネット上でニセ科学批判クラスタとか呼ばれる一連の人達の
言動のあれこれを見てちょっと思ったのだが
この手の人で理系の研究者でない人達のかなりの部分は、
科学に強い憧れを持っていたけれど
科学者になれなかった人なのかなという気がする。
研究者にはなれなくて技術者とかサイエンスライターになった人も
そういう部類に入るのかもしれないが
「俺が憧れてもなれなかった科学者を無資格で名乗る奴は許せん」というような
科学の世界に入りきれなかったルサンチマンが入り混じったような感情で
ニセ科学とか疑似科学とかを叩くのかなという気がする。
科学的でないから批判するのだというお題目とは裏腹に
「科学者じゃないのに科学者であるかのようなふりをするのが許せない」
というような感情が渦巻いているようなそんな印象を受ける。
そうだとするとこういった人達が、
科学者が科学的でない妄言を言っても気にしないが
科学の部外者である人文・社会系の研究者が
「憧れの科学」を批判するような言動をしたときに
強い反発を感じる傾向なのもむべなるかなという気もする。
もしニセ科学批判クラスタとかがワナビーな人達であるなら
捏造とかのインチキで「憧れの科学」の世界に席を得たようなモグリは許せないが
オーセンティックな科学者が専門外の分野で妄言を吐いても許せてしまうような
そんな感じがあるのも理解できるような気もする。