大阪バイオサイエンス研究所（OBI）への補助金の打ち切りを
大阪市が検討しているらしい。
1980年代に欧米の後塵を拝していた日本のバイオサイエンス分野の
突破口を開く存在として周囲の期待を集めていたこともあって、
OBIと隣にある蛋白工学研究所（PERI）は
共に話題に取り上げられていたりしていた。
PERI（後のBERI）は自分が話題にしたこともあるが
OBIもその後を追うことになるのかと思うと、とても憂鬱な気分になる。
今回のような話は橋下徹が首長でなくてもあっただろうと思う。
地方自治体が基礎科学研究を推進する行政上の理由は乏しいし、
実際のところOBIが過去の企業誘致に貢献したわけでもないから、
大阪市がOBIを維持するのは難しいのだろう。
ただ段階的な補助金削減では色々な研究上の集積が損なわれるので、
せめて売却するまでは現状を維持して
それから近くの阪大にでも買ってもらうなりできないだろうか。
