地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

トビイカとか知名度低いのかな?

今朝の朝刊各紙にイカの飛行生態を解明したという
北大のプレスリリースが紹介されていて、
ネットでも評判になっているみたいだ。
http://www.hokudai.ac.jp/news/130207_pr_fish.pdf
修士の学生さんが主になって論文までまとめたのは立派とは思うが、
なんだかちょっと誇大広告気味に感じる。

手許にあったニューワイド学研の図鑑「水の生き物」(2000年)のような
子供向きの図鑑にも飛んでいるトビイカの写真が出ているし、
1989年に出た講談社ブルーバックスイカはしゃべるし、空も飛ぶ』の表紙も
トビイカの飛行写真だった。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061327917/
イカの飛行についてはネット上にも色々紹介されていて
例えば全国調理食品工業協同組合北海道ブロックの「イカ・ナビ」というところの
イカの雑学(1)」というページにも紹介がある(著作権表記は2002年)。
http://www.tuku629.jp/ika/knowledge/index.html
イカの飛行の細かいところを解明したというのは
それはそれで結構なことだけれど、
イカの(単なる水面からの飛び出しではない)滑空飛行については
それなりに知られていた事じゃないのかなと思う。

ところで今回のプレスリリースでは、研究成果の一つに
イカの飛行行動は,捕食者からの逃避行動として発達した可能性が高いと考えられる。」

というのが挙げられているけど、
イカ・ナビ」にも書かれているように、
それは以前からずっと言われてることで
イカの飛行姿勢を研究しないと分らんようなことじゃないだろう。