地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

メセナでボノボの研究!

バタバタしていて今朝の読売新聞で見るまで知らなかったが、
京大の霊長類研に(株)林原の寄附研究部門ができたとのこと。
京大のプレスリリースは以下のサイトで見ることができる。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2009/100330_1.htm

林原はモンゴルで恐竜の化石を掘ったりと
本業(トレハロースとかインターフェロンとか)とは関係ない自然史分野で
メセナ活動に力を入れていて、
霊長類学に関しては数年前から
林原類人猿研究センター(http://www.gari.jp/)というのを設置しているが、
今回の寄附研究部門も同所におかれるとのこと。
また「アイ・プロジェクト」で有名な松沢哲郎が、
今回の寄附研究部門の教授(兼任)とのことで、
研究成果にも期待ができそう。

ボノボについては少し古いが林原自然科学博物館による紹介を見て欲しい。
http://www.hayashibara.co.jp/html/shinka/003/index.html

霊長類学は金儲けには全く繋がらないだろうが
日本が世界のトップと互角に渡り合える数少ない分野なので
こういう企業からの資金提供によって強化されるのは素晴らしい事だ。
林原は同族企業なので社長がかなり好きにできるからだとは思うが、
科学研究を尊重する文化を日本に育てようと言うなら
こういう素晴らしい寄附行為をもっともっと賞賛すべきではないだろうか。