地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

持久力なしで走るサッカー

サッカーのコンフェデレーションズカップは予想通り3敗だったが
イタリア戦での香川の華麗な反転ボレーシュート
イタリア戦、メキシコ戦での岡崎の諦めないゴールなど
思っていたよりは良いシーンを見る事ができた。

世間には過剰な期待の反動からザッケローニを解任しろとかの声もあるようだが、
その根拠とされる南アフリカ大会での岡田の開き直った守備的戦術の成功については
多くの人とは多少違った見方をしているのでちょっと書いておこうと思う。

今回のコンフェデ杯ではW杯アジア予選のイラク戦との間隔の短さや
そこで主力の一部を酷使したためにコンディション調整の悪さが問題視されている。
本田はイラク戦は出ていないのにも関わらず、
どの試合も後半の半分くらいになるとガス欠を起こしていたのだが、
メキシコ戦で最後まで走り続けていた岡崎や
最年長の遠藤がイラク戦からフル出場していることを考えれば
故障明けとはいえ「個の力」として持久力が不足しているのは明白だ。

素人目には今回のコンフェデ杯でなくても最近の日本代表は
後半の後ろ半分になるとバテ気味で足が出なくなる傾向を感じる。
ザッケローニの後手気味の選手交代がスタミナ切れを余計に目立たせているが、
一方、南アフリカW杯のときは終盤まで走り続けていたように思われる。
たとえ超守備的な戦術を採用したとしても
今の代表は終盤に守備が破綻しそうに思われる。
もちろん岡田の開き直り自体は評価するが、
選手のスタミナというか持久力に関しては岡田の功績ではないだろう。
ずばり専属コーチを置いた南アフリカ大会前の高地トレーニングの成果だろう。

ちょっと保守的なイメージのザッケローニ
前回のW杯と同様の高地トレーニングを受容れるかどうか分らないが、
それがないと来年は持久力なき走るサッカーで
一試合で燃料を使い果たして悲惨な結果に終わりそうな気がする。