地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

アニメーター残酷物語

11月1日付けの読売新聞でも報道されていたが、
文化庁の委託を受けて芸団協((社)日本芸能実演家団体協議会)が行った
「アニメーターに関する実態調査」によると
労働時間は1日平均10.2時間で、月間労働時間は250時間、
平均年収は100万円未満が26.8%、100~200万円が19.6%、200~300万円が18.6%、
だったそうだ(回答率が30%を切ってるので調査の精度はあまり高くない模様)。
一方、東京都の最低賃金は平成16年度でも時間額710円である。
仮に時間額700円としても単純に250時間働くと年収は210万円を超えるはずだから
46%強のアニメーターはその水準に達していないことになる。
アニメーターの多くは給与所得者ではなく個人事業主出来高払いの請負業務だから
こういう低所得のアニメーターが山ほどいるのだろう。
アニメ産業は日本の輸出産業のキラーコンテンツなどど持て囃されているけれど
アニメーターの過酷な労働実態にも社会的関心が集まってしかるべきではないだろうか?