地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

論文偽造は他山の石

韓国のクローンES細胞関連の偽造事件で
主犯格(?)の黄禹錫(ファン・ウソク)教授を
国家的英雄に仕立てて大規模国際プロジェクト(世界幹細胞ハブ)を支援してきた
韓国政府にとっては非常に大きな痛手だろうし、
色々と期待していた韓国国民も大いに自尊心を傷付けられたことだろう。

自分も取り上げたが日本国内でも
https://katsuya-440.hatenablog.com/entry/3060538
「売れる啓蒙書が書けて研究室に寄付までできる」
スーパー学生による捏造事件があったりしたが
指導教授の関与などの詳細については
調査は相変わらず進んでいないようだ。

マンションの強度計算の偽装事件でもそうだが
(欧米から見たらきっと日本も韓国と同類と思われているだろう)
不正はとかく個人の資質に還元されがちだが
制度的・社会学的メカニズムの検討が必要だろうし
そういう意味では不正を排除する制度的保障が必要ではないか。

ただ姉歯事件での行政の対応を見ていると
アメリカの「研究公正局」にならって不正行為を監視する行政組織を作っても
あまり期待できないかもしれないと思うと憂鬱だ。

★2006/1/12追記

本記事はstochinaiさんのブログサイト「5号館のつぶやき」の
2005年12月24日付エントリ「大学の自浄作用 」
http://shinka3.exblog.jp/3274697
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