地獄のハイウェイ

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ポスドクを採用したいですかと聞かれても

仕事の関係でポスドクと接する機会も結構あるが、優秀な人に対しては「頑張ってアカデミアに就職できると良いのに」と思うけれど、そうでなくて「あんまり採用したくないなぁ」と思える人が多いのも事実。協調性の無さゆえに「実社会で鍛えてもらえ」と放出されてしまうケースだったりすると「会社は教育機関じゃありません」とお断りしたくなる。

そういうひどいのは別として、多くのポスドクの場合、学位とった時点では企業に就職しない道を選んでいるので、アカデミアに残りたいというのが本音で、企業に就職する場合に挫折感・敗北者意識を持っている場合が多いようだ。
企業に就職することに対してポジティブで、会社を儲けさせることで自分も良い給料をもらおうと思ってくれるといいのだが、「行き先がないので企業に就職しようと思いました」だと困る。また企業が「研究者」として採用するのは「優秀な」人であって欲しいので、イマイチな人には来て欲しいとは思わないのは自明ではなかろうか。

たとえ研究者としてイマイチでも研究者であることに拘らないで
捲土重来一花咲かせようという気持ちがあるとまた違うのだけれど、、、

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本記事はブログサイト「大隅典子の仙台通信」の
2006年01月25日付エントリ「ポスドクキャリアパスについて」
http://nosumi.exblog.jp/2584422/
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