地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

過激なる転向を祝福せよ

つい先日「格闘家は生物学博士」という記事を知った。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20060711/mng_____thatu___000.shtml
プロ格闘家にして修斗ブラジリアン柔術の道場「パラエストラ小岩」の代表である
大内敬(以下敬称略)の紹介記事である。
東京理科大修士修了後、科研製薬の研究員を経て、
2003年まで東京理科大・応用生物科学科で助手を勤めたという異色の経歴である。
2003年には日本バイオイメージング学会の奨励賞を受賞しているから
研究者としての将来も前途洋々だったに違いない。
(経歴に関してはReaD研究者DDBも参照した)
なんとも凄い人がいるもんだと感心してしまう。

ところで、
「学術会議 生物科学学会連合からの研究体制に関する提言」(2003.11.27)
http://www.jsdb.jp/news1/etc/etc037.htm
では、ポスドク問題に関して
「研究歴を持ち、高度な専門的知識を持った人々が多様な場に進出することは、科学研究と市民の距離を近付ける点で社会にとって望ましいことであり、研究者やポストドクターの地位の向上につながるであろう。」
と書いているが、大内は正に好例だと思われる。
上記の提言に賛成している人なら大内の過激なる転向を、
心から祝福できるのではないだろうか。