地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

『背信の科学者たち』

W.ブロード&N.ウェイド『背信の科学者たち』が
講談社ブルーバックスから再刊されたようだ。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2575353
最近の事例に関しても補足されている由。
原著が出たのが1982年(最初の邦訳は1988年)だから
もはや科学における不正に関する古典であると言って良いだろう。
昨今の論文捏造事件に関するネット上の反響を見ると
悪い意味でナイーブと言うか科学の客観性への信仰の故なのか
この本を読んだことがないのではないか、
と思われるような見解も少なくなかった。
科学研究と欺瞞の結び付きについて真摯に考えるためにも
以前より手に取り易くなった本書が広く読まれることを望んでいる。