地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

科学者に科学技術政策について聞くのは

科学者というのは科学についての専門家ではあるが
科学技術政策については利害関係者であっても専門家ではない。
ちょうど、
ゼネコンとかの建設会社が土木建設の専門家集団ではあるものの
公共事業政策に関しては利害関係者でしかなく、
それについての専門家と見なす事ができないように。

どこかに道路や橋を作ったりする公共工事について
その実現可能性やコストを建設会社の人間に聞くのは構わないと思う。
しかし、
その社会的必要性や波及効果について聞くなとまでは言わないが、
彼らが客観的に評価ができると期待できるだろうか?

科学を土木建設事業と同列に論じる事に立腹するなかれ、
土木建設事業の多くは社会のインフラ整備であるし、
また同時に文化財の創造という側面も持っている。
世界文化遺産の多くは歴史的な建造物ではないか。