地獄のハイウェイ

科学・技術や趣味のことなど自由気ままに書き散らしています。

独仏伊西蘭露

総研大の谷川清隆という人の「英語で発信する数理科学者たち」
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006433953
という文章が一部で話題になっているようだ。
要するに英語で論文を書く研究者が日本文化から遊離することを危惧しているわけだ。

こういう風な話題は色んな切り口があるのだろうけれど
とかく欧米というと英語圏のことしか頭にない人が少なくないようだ。
科学論文の生産数も多くて先進国と見なされている国が
英語圏ばかりかというとそういうわけではないだろう。
ドイツやフランスは論文の出版数は多い方だが非英語圏ではないだろうか?
研究者ではない平均的な国民の英語のレベルは
日本のそれよりも高いかもしれないが、
ドイツやフランスで皆が皆、英語に堪能かというとそうではない。
HR/HMファンの間でならM.シェンカーが渡英した頃に英語が全然ダメだった話が有名だ。)
そういうところでは科学と国民文化はどんな関係にあるのだろうか?

ドイツやフランスばかりではないその他の非英語圏の実態を調べるのも
科学コミュニケーションの研究テーマになるのではないだろうか。