地獄のハイウェイ

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物理学検定なんてどうだろう?

某所のテクニカルスタッフの募集で、
QC検定3級以上相当というような応募資格をみた。
今まで知らなかったがQC検定というのは
品質管理検定というのが正式名称で
日本品質管理学会の認定で(財)日本規格協会などが主催するもののようだ。
http://www.jsa.or.jp/kentei/qc/qc-1-1.asp

先日の「バイオは近代科学ではないのかも知れない 」という記事でも、
多くのバイオ系は物理の知識が危なっかしいという話がでていたが、
一方で、バイオ系でもしっかりした物理の知識がある人もいる。
そういう人がしっかりした物理学の知識を持っていることを
客観的な指標で示すことができたら良いのになぁと思っていたので、
このQC検定を見て思いついたのが「物理学検定」。

物理学に特化して検定をするのなら、
日本物理学会か応用物理学会が認定して、
応用物理系の大学4年生レベルの知識があるとか、
あるいは物理系の大学1年生入学レベルであるとか
そういう知識水準の客観的な指標にするなんていうのはどうだろうか。

ちょっと前には武田薬品が新卒採用の基準に、
TOEICのスコア730点以上を掲げたという報道もあったが、
TOEICのように採用の際に使えるような客観的指標が目標だ。
もしも物理学検定事業が上手く行って、
物理学の知識の客観的指標を示せるようになると、
学会の社会貢献としても評価できると思う。

もちろん現在でも技術士第一次試験とかもあるのだが、
資格の性格上、技術士補の登録のことまで考えると、
検定のような目的で受検するのはちょっと難しい。
(バイオ系でも応用理学で技術士第一次試験に合格すれば立派だとは思う)

また調べてみると過去には、
理科学検定なるものもあったようだが、
これはちょっと初等中等教育が主力ターゲットだったようで
自分が考えているのとは違うみたいだが、
運営の参考になるかもしれない。