地獄のハイウェイ

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御用学者によるチェルノブイリ調査は信用しない方が安全だ

低線量被曝の健康被害の問題で少し調べていたら、
1990年にIAEA国際原子力機関)が組織した
チェルノブイリ事故被害調査の国際諮問委員会(国際チェルノブイリプロジェクト)の
http://www-pub.iaea.org/MTCD/publications/PDF/Pub884e_web.pdf
委員長を務めた重松逸造(当時、放射線影響研究所理事長)という人物は、
水俣病に関する総合的調査手法の開発に関する研究」研究班(通称、重松委員会)の班長をしたり、
イタイイタイ病およびカドミウム中毒に関する総合研究」研究班班長をしたりと、
公害事件で活躍(?)した筋金入りの御用学者だった。
そう言えば、御用学者を糾弾した
津田敏秀「医学者は公害事件で何をしてきたのか」にも名前が出ていた。
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0221410/top.html

こういう人物がまとめた報告書は、
たとえ権威ある国際機関のものであっても、
というよりも権威ある国際機関による報告書だからこそ、
チェルノブイリ事故の影響を小さめに評価しようとしているではないか、
と疑うのは自然だ。
低線量被曝問題、特に内部被曝に関する問題は甘く見ない方が良さそうだ。